1~3節は前回記事を参照。本記事では後半戦、4~6期を一気に振り返ります。
今後の展開次第ではSAGAの独走体制まで見えた前半戦。魔王軍、FTGの巻き返しに注目です。
出場選手、その使用デッキ及び戦績、簡単な講評とともに、その戦いを振り返っていきましょう。
第4節
レギュレーション:
「デスパペット」「ファイアー・バード」
「スノーフェアリー」「ドリームメイト」「スプラッシュ・クイーン」
以上5種類から1つを選び、その種族のカードを28枚以上使用しなければならない
チームで種族は重複してはならない
オリジナル
本編切り抜き再生リスト
FTG戦績…4-2
ひんた【光水マーシャルループ】(スプラッシュ・クイーン)
1-1(vs.りっきー○ vs.のすけ×)
SON【火光闇ファイアー・バード】
1-1(vs.セキボン× vs.おんそく○)
るるる【水闇COMPLEX】(デスパペット)
2-0(vs.dotto○ vs.はるる○)
魔王軍戦績…2-4
りっきー【火光闇ファイアー・バード】
0-2(vs.のすけ× vs.ひんた×)
セキボン【水闇COMPLEX】(デスパペット)
1-1(vs.おんそく× vs.SON○)
dotto【火光自然ドリームメイト】
1-1(vs.はるる○ vs.るるる×)
SAGA戦績…3-3
のすけ【水闇COMPLEX】(デスパペット)
2-0(vs.りっきー○ vs.ひんた○)
おんそく【火光自然ドリームメイト】
1-1(vs.dotto○ vs.SON×)
はるる【自然単ベアフガンガンオー】(スノーフェアリー)
0-2(vs.dotto× vs.るるる×)
簡易講評
後に殿堂環境でも大暴れすることになる【ファイアー・バード】がフルパワーで組めるレギュレーションだが、それを抑え込むデスパペット軸【COMPLEX】に3チームとも辿り着いたのは見事。
それを使用したのすけとるるるが2-0。セキボンも細い線を通された上での1-1なので、《COMPLEX》や《5000VT》の通りがかなりよかったことは各チームの共通認識だったようだ。
一方、今節ではローグデッキの活躍はまちまち。
ここまで全勝のはるるが持ち込んだ【ベアフガンガンオー】は強烈なデッキだったが、dottoるるる両名の硬いプレイングに阻まれ、痛い0-2を喫してしまった。
各チーム貯金差にそこまで差はつかなかったが、FTGがついに初勝ち越し。これをきっかけに巻き返しが始まっていく。
第5節
レギュレーション:
2ブロック(アビス・レボリューション 王道編)
(備考:8/17付の新殿堂もこのとき施行)
本編切り抜き再生リスト
FTG戦績…5-1
るるる【火水マジック】
2-0(vs.◆ドラ焼き○ vs.はるる○)
フェアリー【闇自然アビス】
2-0(vs.りっきー○ vs.のすけ○)
にわか【火自然ゼニス】
1-1(vs.セキボン○ vs.おんそく×)
魔王軍戦績…2-4
◆ドラ焼き【闇t水XENARCH】
0-2(vs.るるる× vs.はるる×)
りっきー【闇t水XENARCH】
1-1(vs.フェアリー× vs.のすけ○)
セキボン【ターボマジック】
1-1(vs.にわか× vs.おんそく○)
SAGA戦績…2-4
はるる【火水マジック】
1-1(vs.るるる× vs.◆ドラ焼き○)
のすけ【火水マジック】
0-2(vs.フェアリー× りっきー×)
おんそく【光水闇COMPLEX】
1-1(vs.にわか○ vs.セキボン×)
簡易講評
FTG会心の5-1。
《シス》を起点に相手の盤面8体を返すフェアリーのスーパープレイにチームメイトが引っ張られたか、ここで大きな巻き返しを果たす。
私見として、フェアリーの勝利に関しては2戦目ののすけ戦の方を評価したい。
《ボン・キゴマイム》に対して《「…開けるか?」》を当てる序盤のやり取りは、そもそも構築段階で《「…開けるか?」》が環境に対して有効であるという想定がなければ発生し得ないもの。フェアリーの事前準備の賜物と言えるだろう。
SAGA、魔王軍は第5節では貯金差がつかず。最終節で逆転の芽を残す形となった。
ビートデッキに対するガードを下げる作戦が空振りに終わった魔王軍。最終節での逆転はなるか。
参考文献:
【デュエマ】デュエチューブリーグ 第5節 FTG完勝!!!
DTL第5節&店舗予選直前! デュエルマスターズ2ブロック 王道・アビスレボリューション編メタゲーム・ブレイクダウン(リスト集2024年8月段階)
テキストカバレージ「やわたCS2ブロック」2024/8/10 -さらば、全ての瞬閃と疾駆と双撃の決断。赤青マジック弱体化の裏で-
第6節
レギュレーション:
オリジナル
「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」のカードを各チーム合計30枚以上
1回の対戦に2種類以上、または4枚以上採用しなければならない
本編切り抜き再生リスト
FTG戦績…4-2
フェアリー【闇単アビス】
1-1(vs.ミノミー○ vs.セキボン×)
SON【水闇自然ブレスラチェイン】
2-0(vs.おんそく○ vs.カイザ○)
るるる【光ゼロサバキZ】
1-1(vs.ZweiLance○ vs.◆ドラ焼き×)
魔王軍戦績…4-2
セキボン【水闇自然ビッグマナ】
2-0(vs.ミノミー○ vs.フェアリー○)
カイザ【水闇自然ビッグマナ】
0-2(vsおんそく× vs.SON×)
◆ドラ焼き【水闇COMPLEX】
2-0(vs.ZweiLance○ vs.るるる○)
SAGA戦績…1-5
ミノミー【光水マーシャルループ】
0-2(vs.フェアリー× vs.セキボン×)
おんそく【水闇自然ボウダン=ロウ】
1-1(vs.SON× vs.カイザ○)
ZweiLance【ゼロ単ジョーカーズ】
0-2(vs.るるる× vs.◆ドラ焼き×)
簡易講評
トップレアである《マルル》をいかに使うかが注目された中、最も高い完成度で構築してきたのは【ビッグマナ】を持ち込んだ魔王軍だろう。
チーム内2デッキを新弾枠を多く埋める強力なデッキで構築しつつ、◆ドラ焼きの環境メタ型【COMPLEX】をエースに据える形でチーム構築を成功。カイザが振るわなかったものの好成績を収めた。
FTGはSONが【ブレスラチェイン】で2-0。各チームの中堅に水闇自然のフェアデッキが持ち込まれた中、1人だけアンフェアデッキを使うことで構築勝ち。
SAGAはミノミーとZweiLanceが失速、ギリギリのところで優勝を逃しかねない事態に。
ミノミーは手札が噛み合わず、ZweiLanceは長いゲームができないハンドを咎められる、ということが2試合連続で続いてしまった。(もちろんトリガー《c0br4》×3などの不運はあったが)
おんそくが魔王軍から直接星を取ったことで無事優勝を決めたが、安定感を欠くデッキ選択を強いられてしまったように見える。
前期総括
最終的な順位表は以下の通り。
SAGA魔王軍ともに不調、そしてFTGの巻き返しにより第3節終了時のポイント差が嘘のように縮まった。
順位は第3節終了時点から変わることはなかったが、選手の心象としては順位以上のプレッシャーがかかっていただろう。
後半戦のSAGAの失速についてはインタビューでZweiLanceが語ったように、仮想敵を絞ってチーム構築をした結果、メタ読みを大きく外してしまったことが大きな原因として存在する。
この作戦は大きなリターンを取れる一方、逃げ切りを図りたい順位状況を鑑みたときにハイリスクであるとも言える。前半戦にリードを奪えた一方で、後半戦は足を掬われた形となった。
逆にFTGは後半3節ですべて勝ち越し。前半戦の惨敗から取り組みを見直し、幅広い対面を意識したチーム構築に取り組んできた。
大きなブレが存在するカードゲームにおいて、ローリスクなチーム構築の意識が結果に繋がったと考えられるだろう。
半年を終え、各チームが取り組みについて振り返り、再考する時間を得た。
どのチームが一歩抜け出すか、それによって各チームの戦略も変わってくるだろう。後期に向けた各チームの取り組みに期待したい。
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