第6節の魔王軍は一味違う―――デュエチューブリーグ後期第6節、第4~6戦観戦記。

DTL

はしがき

 第3戦終了時点での戦績は以下の通り。

 FTGがSAGAに1-2。優勝に向けて黄信号が灯ってしまったところで、優勝争いのライバル、魔王軍がついに登場。

 FTGとSAGAはデッキとしては似たような3種のデッキ……水自然軸のミッドレンジ、【火光革命チェンジ】、【光水天門】の3種類がこの2チームの結論だ。
 であれば、魔王軍も同じような結論に辿り着いているのだろうか。

 ……そんなふんわりとした予想を裏切ってくるのが半年前に高い完成度の【水闇自然ビッグマナ】を作り上げ、優勝まであと一歩まで迫った、”第6節”の魔王軍だ。

後期第6節ルール

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クイックカバレージ

第4戦:セキボン vs. おんそく

 注目が集まる魔王軍の先鋒、セキボンの初手セットは―――花畑チャイカ印の《大樹王 ギガンディダノス》!!

 ここまで見られなかった花畑チャイカの戦略、【闇自然フシギバース】が満を持して登場。さらに《雷撃の冥将クーゼン/ダーク・ライフ》呪文面による初動も成功するが、続くターンはノーチャージ《悪魔妖精ベラドンナ》とやや苦しめ。
 対するおんそくも後2《桜風妖精ステップル》、後3≪天体妖精エスメル≫で追い縋る。お互いに3ターン目が弱かったのであれば、4ターン目のセキボンのアクションが趨勢を決するであろう中……。

 闇文明含む5マナタップ。それ即ち、《アーテル・ゴルギーニ》!!
 4枚肥やしから《地獄の冥将ゼツゴ》を蘇生し、次弾の《アーテル・ゴルギーニ》を抱えていく。おんそくのビートダウンに対してこのブロッカー2面が激しく重い。
 おんそくはマナからの《精霊龍王 メルヴェイユ》での除去、Tブレイカーをブロックさせることでブロッカーを全面処理しつつ、パワーの上がった≪天体妖精エスメル≫でWブレイクするが、一手攻め手が遅れた印象は拭えない。

 セキボンは先ほど回収した《アーテル・ゴルギーニ》をもう1度着地させ、もう1度肥やし+蘇生で《地獄の冥将ゼツゴ》にアクセス。
 それが回収するのは……このターンに12軽減を引っ提げて召喚可能となった、《大魔王 ウラギリダムス》!!
 効果で《精霊龍王 メルヴェイユ》を破壊してしまえば……おんそくの薄い攻め手に対して、ブロッカー2体+敗北回避効果を持つ《大魔王 ウラギリダムス》。

道中成立した下15枚のムキムキ大魔王。リーダー戦を控える魔王dottoに対する最大限のエールである。

 これが決定打。特に除去耐性を持った《大魔王 ウラギリダムス》に対する有効打はおんそくのデッキには限りなく少ない。
 最終的に《堕∞魔 ヴォゲンム》+《大魔王 ウラギリダムス》+《アーテル・ゴルギーニ》+フシギバースによってほぼ全てのゾーンに触れるようになったセキボンの《大樹王 ギガンディダノス》にてゲームセット。

WINNER:セキボン

第5戦:◆ドラ焼き vs. リキセキタクジン

リキセキタクジン「まあ『チーム赤白』でもあるんで……オレがここ駆け抜けてるるるに繋げたいと思います」

 第2戦のミラーマッチを経て友情が芽生えたか、まさかのチームの垣根を超えた新チーム結成。
 急造タッグを前に◆ドラ焼きの使用デッキは……『チーム黒緑』と言わんばかり、セキボンとシェアした【闇自然フシギバース】。
 チーム内2人が持ち込むほどの完成度を誇る魔王軍の秘密兵器は神速に届くか。

 試合は先2≪ダーク・ライフ≫を前にリキセキタクジンが2パスエンド。《偽りの希望 鬼丸「終斗」》の存在によってマナチャージが歪んだ◆ドラ焼きも3ターン目は≪ダーク・ライフ≫⇒《悪魔妖精ベラドンナ》ブーストと控えめな動き。
 ここでリキセキタクジンは≪ミラー・チャージャー≫でトップから《光鎧龍ホーリーグレイス》をシールドに仕込むというビッグプレー!!《絶望と反魂と滅殺の決断》によるハンデスで手札が詰められるも、その手には《ボルザード・ゴールド・ドラゴン》があり、この《光鎧龍ホーリーグレイス》が打点として追加される。

 さらに《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》への革命チェンジ、ここでも《光鎧龍ホーリーグレイス》がシールドから駆け付けシールドを3枚に。中型ドラゴンの圧力で◆ドラ焼きにプレッシャーをかける。

 ……が、ここで決めきれなかったことがあまりにも致命的だった。6マナ目をチャージした◆ドラ焼きのプレイは、全くの迷いなく《アーテル・ゴルギーニ》、効果解決は「墓地肥やし8枚」。
 つまり、墓地のクリーチャーだけコストが軽減され……1マナ《大魔王 ウラギリダムス》!!《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》が登場時効果で破壊され、2枚の壁がリキセキタクジンの前に立ちはだかる。

トリガーなしの6マナでこの盤面が一気に覆る。限定構築ですらこの威力を発揮するのが現代デュエマ。

 手札に《ボルザード・ゴールド・ドラゴン》が戻ってきているリキセキタクジンはこれで有効手を引き込む必要があったが…革命チェンジ《ボルテール・ミラー・ドラゴン》。これでは◆ドラ焼きの喉元に届かない。
 であれば盤面に残ってしまった《大魔王 ウラギリダムス》を素材にして……8枚の墓地肥やしで手に入った、《大樹王 ギガンディダノス》!!

 手札と同時にほぼすべてのクリーチャーの自由も奪った◆ドラ焼き。最終的にセキボンが見せなかったドローロックループまで披露してみせ、リキセキタクジンに逆転の芽を与えず完封。
 『チーム黒緑』、会心の2-0スタートだ。

WINNER:◆ドラ焼き

第6戦:カイザ vs. にわか

 念願叶って「異次元の超獣使い」コラボ回への出場を果たしたにじさんじリスナーのにわか
 天然すぎるキャラクターで知られてはいるのだが、今までのDTLではイマイチその才能(?)を発揮できていなかったようにも見えた。

 しかしこの試合、ついにそのヴェールが脱がれた。《理想と平和の決断》で手札を潤沢に増やした直後の後攻4ターン目の出来事である。

 潤沢な手札を見てニコニコしている……と思ったら、めちゃくちゃイラストを見ている。

 劣勢にも関わらず、リゼ様仕様の《ヘブンズ・ゲート》を見て明らかに鼻の下が伸びている。

 対面にもこの言われようである。

 まあ楽しくデュエルしてたほうが見てる分には楽しいし、これも彼なりのプロ意識ということにしておいて……いいのか?

 試合は【水闇自然ジャオウガ】を操るカイザがテンポよくブーストを重ねつつ、【光水天門】の展開を阻害する≪伝達妖精セージ≫を2面揃える。
 対するにわかは≪スターゲイズ・ゲート≫から《悪魔聖霊ジェミニアス》。退場時効果による牽制もあり、≪伝達妖精セージ≫を潜り抜け盤面に定着する。

 しかし返すターンのカイザ、《ブレイン・スラッシュ》を両モードで発動し……デッキの切り札、《CRYMAX ジャオウガ》が降臨!文字通り「出たらだいたい勝つ」令和のスーパーカードが《悪魔聖霊ジェミニアス》を破壊しながらにわかの懐に飛び込む。
 脇を固める小型クリーチャーには自分のターン中にも効果が発動する《異端流し オニカマス》こと≪伝達妖精セージ≫、そして普段は見落とされがちな実質アンブロッカブル能力「飛行」を持つ《極楽鳥》。

 果たして、3枚のシールドの中から天門の扉は開かず。首位FTGを僅差で追う魔王軍が、ここでSAGAから会心の3-0を果たした。

そんな日もある。

WINNER:カイザ

クレジット:
イヌ科:4~6戦カバレージ

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