DM Lithographの中心コンテンツを予定しているDTL特集、その1回目の記事は後期に向けての前期総まとめです。
すぐ読める文量の予定でしたが、それなりのボリュームになったので前後半に分けて書きます。今回は前半戦となる1~3期です。
出場選手、その使用デッキ及び戦績、簡単な講評とともに、その戦いを振り返っていきましょう。
第1節
レギュレーション:
オリジナル
「デーモン・オブ・ハイパームーン」のカードを各チーム合計30枚以上
1回の対戦に2種類以上、または4枚以上採用しなければならない
本編切り抜き再生リスト
FTG戦績…0-6
ひんた【火闇自然アビス】
0-2(vs.dotto× vs.ミノミー×)
るるる【火闇バイク】
0-2(vs.◆ドラ焼き× vs.はるる×)
フェアリー【火闇バイク】
0-2(vs.りっきー× vs.のすけ×)
魔王軍戦績…5-1
dotto【闇単アビス】
2-0(vs.ひんた○ vs.ミノミー○)
◆ドラ焼き【5色ドギラゴン超】
1-1(vs.るるる○ vs.はるる×)
りっきー【火水マジック】
2-0(vs.フェアリー○ vs.のすけ○)
SAGA戦績…4-2
ミノミー【光t闇メカ】
1-1(vs.dotto× vs.ひんた○)
はるる【光自然巨大天門】
2-0(vs.◆ドラ焼き○ vs.るるる○)
のすけ【光t闇メカ】
1-1(vs.りっきー× vs.フェアリー○)
簡易講評
初のDTL、その特有のレギュレーションに各チームが頭を悩ませた中、魔王軍が構築力で一歩抜け出した印象。
大きな勝因となったのは、りっきーの持ち込んだほぼフルパワー【火水マジック】。本レギュレーション特有のデッキを嘲笑うかのようにデッキパワーで蹂躙してみせた。
準エースとなったdottoの【闇単アビス】も、FTGのエースデッキ【火闇自然アビス】に競り勝ち2-0。環境デッキとも渡り合えるポテンシャルを見せた。
【光t闇メカ】という新弾枠を大量に食えるデッキを開発したSAGAは、はるるにエースデッキ【巨大天門】を持たせることに成功し、その期待に応え2-0。【メカ】もFTGに対して勝利し4-2でまとめた。
FTGは【アビス】に強い【火闇バイク】を2面で持ち込んだが、メタゲームの想定が大きく外れ最悪の結果に。ここからの巻き返しを図る。
第2節
レギュレーション:
アドバンス、殿堂レギュレーション
本編切り抜き再生リスト
FTG戦績…2-4
フェアリー【火水マジック】
0-2(vs.はるる× vs.カイザ×)
にわか【火闇自然アビス】
1-1(vs.のすけ× vs.りっきー○)
るるる【火水マジック】
1-1(vs.ZweiLance○ vs.セキボン×)
魔王軍戦績…3-3
カイザ【火水マジック】
1-1(vs.はるる× vs.フェアリー○)
りっきー【火闇自然アビス】
0-2(vs.のすけ× vs.にわか×)
セキボン【水闇卍夜】
2-0(vs.ZweiLance○ vs.るるる○)
SAGA戦績…4-2
はるる【光自然巨大天門】
2-0(vs.カイザ○ vs.フェアリー○)
のすけ【火水マジック】
2-0(vs.りっきー○ にわか○)
ZweiLance【闇自然アビス】
0-2(vs.セキボン× vs.るるる×)
簡易講評
純粋なアドバンスは選手が普段から取り組んでいるレギュレーションである以上、地力に大きな差が出なかった印象。
各チームの対策を乗り越え、環境最強かつ難解で知られる【火水マジック】でしっかり2-0したのすけは流石の一言。
はるるの愛称”ワンパン小僧”が定着したのもこのとき。今回はワンパンと5パン。
はるる及びセキボンが母数1のデッキで2-0しているのも興味深い。
人読みが可能なほどに狭いメタゲームの中で独自性を出して全勝したことは、構築力に差が出にくい今回のようなレギュレーションで鍵になってくるかもしれない。
第3節
レギュレーション:
オリジナル
「デーモン・オブ・ハイパームーン」のカードを各チーム合計30枚以上
1回の対戦に2種類以上、または4枚以上採用しなければならない
本編切り抜き再生リスト
FTG戦績…1-5
SON【光水暴発】
1-1(vs.ZweiLance× vs.カイザ○)
るるる【光水暴発】
0-2(vs.おんそく× vs.dotto×)
にわか【闇自然アビス】
0-2(vs.ZweiLance× vs.◆ドラ焼き×)
魔王軍戦績…2-4
カイザ【火光アーマード】
0-2(vs.SON× vs.ZweiLance×)
dotto【光t水天門】
1-1(vsるるる○ vs.おんそく×)
◆ドラ焼き【水闇XENARCH】
1-1(vs.にわか○ vs.ミノミー×)
SAGA戦績…6-0
ZweiLance【水闇XENARCH】
2-0(vs.SON○ vs.カイザ○)
おんそく【闇単ジャビビルアビス】
2-0(vs.るるる○ vs.dotto○)
ミノミー【光水天門】
2-0(vs.にわか○ vs.◆ドラ焼き○)
簡易講評
SAGA会心の6-0。
魔王軍もデッキ選択としては”XENARCH、天門、ビート”と同じような構成なのだが、同じビートデッキである【火光アーマード】と【闇単ジャビビルアビス】の明暗が分かれる形に。
実際の試合ではその活躍を見ることができなかったが、ミノミーの《蒼神龍アナザー・ワールド》入り【光水天門】は今回のメタゲームに合致していたように見える。
他チームが【XENARCH】に辿り着くと読んだ上でメタゲームの一歩先を行く構築を提示したのは、今後各チームの戦略にも影響しそうだ。
一方、順位状況を鑑みて大きなリターンを獲得するため、ビートに寄るメタゲームを予想したFTG。
満を持して持ち込んだ【光水暴発】は強烈なデッキだったが環境が合わず。運にも見放され大きく失速してしまった。
参考文献:
デュエチューブリーグ第3節振り返り~チームSAGA視点~
【デュエマ】デュエチューブリーグ第3節振り返り ~FTG視点~
デュチューブリーグ第3節 振り返り【DTL】(◆ドラ焼き選手による魔王軍視点の振り返り)
前期1~3節総括
この段階での順位は以下の通り。
1位:SAGA(14pt)
2位:魔王軍(10pt)
3位:FTG(3pt)
1、2節で勝ち越し、3節でパーフェクトを達成したSAGAが大きくリードを奪う形となった。
各チームで大きく差が出たのは特殊レギュレーションで行われた1節と3節。これにうまく対応できなかったFTGは優勝争いから出遅れる形に。
魔王軍の第1節、SAGAの第3節に共通して言えることはパワーの高いデッキを作ってきたこと。
特殊レギュレーションにおいて、ほぼフルパワーの【火水マジック】や、後にアドバンスで環境トップとなる【XENARCH】を採択できたことは他チームとの明確な差別点となった。
今後も、特殊レギュレーションの中でいかにデッキパワーを下げずにチームを構築できるか。ここが最大の注目ポイントとなる。
当然だが、当時のFTGの取り組みが他チームに比べて大きく劣っていたという趣旨の発信は私の本意ではない。特に第3節に持ち込んだ【光水暴発】はメタさえ噛み合えば他を圧倒できるだけのパワーはあった。
常にルールやプールが変動するゲームにおいて、0⇒1を作る取り組みで高い打率を叩き出すことはトッププレイヤーでも至難の業である。3回程度の取り組みで彼らの評価を定めるにはまだ早いだろう。
事実、第4節以降のFTGはここからの巻き返しを見せることになる。